1日の東京株式市場で新日鉄住金と日新製鋼の株価はともに買い気配で取引が始まり、日新製鋼株は一時、前週末比262円(23%)高の1389円まで上昇した。新日鉄住金も一時、231円50銭(11%)高の2357円50銭をつけた。「再編によるステンレス事業の強化や合理化で両社の収益性が高まりそうだ」(いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員)との声がある。
鋼材市況の悪化で日本の主要鉄鋼メーカーの業績は厳しく株価も低迷している。JFEホールディングスと神戸製鋼所を含めた高炉4社のPBR(株価純資産倍率)は、企業の解散価値を示すとされる1倍を下回っている。