新日鉄住金(5401)は1日、日新製鋼(5413)の買収について検討を開始したと発表した。鉄鋼業は厳しい事業環境が続いており、経営統合により競争力のある事業基盤を維持・構築する狙い。株式取得の方法はTOB(株式公開買い付け)や第三者割り当ての引き受けなどを想定しているが現在は未定。TOBを第1案として比較を行い協議し、2017年3月をメドとする子会社化を目指す。新日鉄住金は日新製鋼の筆頭株主で約8%を出資しており、子会社化により議決権ベースの保有比率は51~66%まで上昇する見通しだが、具体的な出資比率などは5月中旬をメドに決定するとしている。日新製鋼株の上場は維持する予定。〔日経QUICKニュース(NQN)〕