英ロックバンド「レッド・ツェッペリン」の代表作で、ロックを代表する曲の一つ「天国への階段」が盗作であるかどうかが争われている訴訟で、米カリフォルニア州の裁判所は13日までに、陪審員に判断させることを決めた。5月10日にも、作曲作詞をしたメンバーのジミー・ペイジさんとロバート・プラントさんを対象に、法廷で審理が始まることになる。
訴訟はレッド・ツェッペリンと一緒にコンサートをしたことがあるスピリットというバンドの関係者が起こしており、「天国への階段」が「トーラス」と題された曲からの盗作だと訴えている。
レッド・ツェッペリン側は「共通しているのは、音楽で一般的な要素だ」などと主張していたが、裁判所は8日付の決定で、双方の曲のイントロについて「一般的な要素を超えて類似している」と述べ、陪審員が双方の「コンセプトや雰囲気」などについて審理すべきだと判断した。
1968年に結成されたレッド・ツェッペリンは80年の解散まで高い人気を誇り、世界中でアルバムの売り上げが約3億枚に達するとされている。一方、盗作疑惑は他の曲をめぐってもあり、過去にも訴訟を起こされて和解するなどしている。(ニューヨーク=中井大助)