安全保障関連法に反対する高校生の団体「T―ns(ティーンズ) SOWL(ソウル)」は15日、東京都内で記者会見を開き、今月29日から毎週金曜夜に国会前でデモを行うと発表した。参院選に向けて、安保法制に反対する野党を後押しする世論をつくりたいという。
「T―ns SOWL」は昨年7月に結成。現在は全国に約60人のメンバーがいる。東京の渋谷や原宿で、音楽に乗せて「憲法守れ」などと叫ぶデモを行ってきたが、毎週金曜のデモは国会前を選んだ。国会近くで訴えることで、野党議員に参院選での共闘を促すねらいもあるという。
高校3年の鈴木あいねさん(17)は会見で、「安倍政権が憲法改正の発議に必要な参院での『3分の2議席』を確保したら、改憲するかもしれない。食い止めるには選挙前に声を上げることが必要」と話した。(佐藤恵子)