週明け18日の東京株式市場は、原油安と円高に加えて、熊本地震による企業業績の下ぶれが懸念され、日経平均株価は一時、前週末の終値より600円近く値下がりした。日経平均の午前の終値は、前週末の終値より503円94銭(2・99%)安い1万6344円09銭。東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は39・42ポイント(2・90%)低い1321・98。出来高は11億3千万株。
東京円、一時107円台に突入 原油安懸念で円高加速
産油国、増産凍結合意できず 日経平均、一時593円安
カタールの首都ドーハで開かれた主要産油国の石油担当相会合で、各国は原油増産凍結で合意できなかった。このため、ニューヨーク商業取引所での時間外取引で、WTI原油の先物価格が一時、1バレル=37ドル台まで急落した。原油の供給過剰が続くことへの警戒感から、東京外国為替市場では安全資産の円を買う流れが加速した。円相場は一時1ドル=107円台後半の円高ドル安水準に振れた。
さらに、熊本地震で企業の部品供給網が寸断されるなど、国内の企業業績への不安感もあって、日経平均は朝方から全面安になった。国内工場の大半の生産が止まるトヨタ自動車の株は一時、7%超下落し、熊本県大津町で二輪車などを生産するホンダも一時、6%近く値下がりした。電機や機械などの主力株の売りも膨らんでいる。