法務省は、九州・中国地方の刑務所で備蓄している非常食約3万5千食を集め、熊本刑務所(熊本市)の受刑者と避難している被災者の食事に充てることにした。
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同省によると、熊本刑務所は電気と水は使えるが、ガスの供給が止まり、受刑者の食事が作れない状態になった。また15日から職員用の道場を避難所として開放しており、最大で約230人が宿泊しているという。
備蓄されている非常食はアルファ化米やレトルト食品など。宿泊者だけでなく、日中に訪れた被災者にも提供する。水も配布しており、水洗トイレも使用できるという。
法務省は東日本大震災をきっかけに、刑務所などの刑事施設で非常食の備蓄を進めてきた。災害時には地元の自治体との協力にも取り組んでいる。(金子元希)