脱線からの復旧作業が進む九州新幹線=19日午後2時5分、熊本市西区、朝日新聞社ヘリから、上田幸一撮影
JR九州は19日、熊本県を中心とした地震の影響で14日夜から博多―鹿児島中央の全区間で運転を見合わせている九州新幹線について、20日朝から新水俣(熊本県)―鹿児島中央間(約95キロ)で運転を再開する、と発表した。臨時ダイヤで通常より本数は減らして運転する。博多―新八代間を含めたすべての区間(約289キロ)の復旧のめどはたっていない。
九州新幹線の被害写真を公表 「点検終了の時期も不明」
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九州新幹線は14日夜の強い揺れの影響で、熊本駅から熊本総合車両所を目指して時速約80キロで走行していた800系の回送列車(6両編成)が脱線した。18日から車両を線路に再び乗せる作業を進めているが、高架橋の防音壁が落下したり柱がひび割れたり、計130カ所の損傷が見つかっている。