日本自転車競技連盟と公式スポンサー契約を結ぶ「梅丹(めいたん)本舗」が販売する2種類の栄養補助食品から、世界反ドーピング機関(WADA)が禁止物質に指定しているたんぱく同化ステロイドが検出されたことがわかった。同連盟によると、梅丹の製品はリオデジャネイロ五輪出場を目指すトップ選手らに提供されており、合宿や大会などで自由に摂取できる環境になっていたという。11日付で摂取を中止するよう選手と関係者に通知した。
梅丹によると、禁止物質が検出されたのは「古式梅肉エキス」と「トップコンディション」の2製品。英国の検査機関で簡易検査をした際に確認された。連盟は同社と2011年からスポンサー契約を結んでいるが、これまで選手のドーピング検査で、梅丹製品の摂取によって禁止物質の陽性反応が出た例はないという。
連盟の担当者は「摂取は選手の判断に任せていた。主に海外遠征でおなかの調子を崩した時に使われていたようで、選手は動揺している」と話した。連盟は梅丹からの詳細な検査の報告を待って、今後の対応を検討する。