「キモいトンネル」の両側で、うじゃうじゃと見学者を待ち構えるツヤケシオオゴミムシダマシの幼虫=13日午後、名古屋市中区の名古屋パルコ、小川智撮影
忌み嫌われたり、不快に感じたりされがちなものに光をあてる催しが、なぜか各地で盛況だ。
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名古屋市中区の名古屋パルコ西館ギャラリーで開催中の企画展「キモい展」(5月15日まで)は、不思議な色や形の昆虫や両生類、爬虫(はちゅう)類など30種超が、生態の解説付きで薄暗い会場に展示されている。茶色に光る無数のゴキブリのタワー、幼虫がうじゃうじゃうごめくトンネル、「世界三大奇虫」といわれるウデムシ……。動物園や水族館の一般的な「人気者」とは一線を画する内容だが、来場者は「みてみて!」とはしゃいだり、「意外にかわいい」と見入ったり。
初日に駆けつけた公務員の男性(23)=名古屋市=は「どのぐらいキモいのか好奇心で来たけど、想像以上だった」と笑顔。熱心に写真を撮っていた女性会社員(23)も「実生活で近寄ってきたらイヤだけど、接近して見られる機会は貴重」と満足そうだった。パルコによると、10~20代の若者や家族連れなどに人気という。