到津の森公園に到着し、獣舎で落ち着いた様子を見せるアムールトラ=23日午後、北九州市小倉北区、山根久美子撮影
熊本地震で被災した熊本市動植物園のライオンやトラなど5頭が23日、福岡県と大分県の4動物園に移送された。地震の影響で、獣舎のおりにすき間や亀裂ができたため。当分の間、移送先で飼育される。
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移送先の調整などをした日本動物園水族館協会によると、ライオン1頭が九州自然動物公園アフリカンサファリ(大分県宇佐市)、アムールトラ1頭が到津(いとうづ)の森公園(北九州市)、ウンピョウ2頭が福岡市動物園、ユキヒョウ1頭が福岡県の大牟田市動物園に運ばれた。
到津の森公園に到着したアムールトラは獣舎に入ると、すぐ水を飲み、眠り始めた。落ち着いた様子だという。担当者は「地震のストレスからか、熊本では餌をあまり食べなかったと聞いた。ここでゆっくり過ごしてほしい」。地震の影響で休園中の熊本市動植物園の岡崎伸一園長は「園を再開できたら、元気に帰って来てほしい」と話した。