一連の地震で被災した熊本県南阿蘇村は23日、南阿蘇中学校の避難所で25人が吐き気や下痢などの症状を訴え、うち1人からノロウイルスを検出したと発表した。14人が病院に運ばれ一部は入院したが、命に別条はないという。村は感染の拡大を防ぐため、避難者の一部を別の避難所に移す方針だ。
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村によると、症状を訴えているのは2~87歳の22人と年齢のわからない3人。南阿蘇中体育館には23日朝時点で、村で最も多い423人が避難。20日に2人が症状を訴え、その後増えたという。
村は23日、体育館内を消毒し、玄関や通路部分をブルーシートで覆って土足厳禁とした。また、24時間態勢で館内のトイレに職員を常駐させ、手洗いの徹底などを呼びかけている。医療支援チームリーダーの松本久医師は「電気や水が安定せず、衛生面がまだ十分でないが、手洗いや消毒を心がけてほしい」と話した。