「スマート食べ切りセット1人前お願いします」。8月14日午後7時、残業を終えた任春華さんは「いつもの場所」——オフィスの下にある味来逸站ロボットレストランにやって来て、同僚たちと同セットを注文した。人民日報海外版が伝えた。 山東省青島市即墨区商務局に勤めている任さんは、同レストランが5月に即墨経済開発区サイエンスイノベーションセンターの1階でテスト営業を始めると、すぐに常連客になった。 このレストランは即墨区が推進する「スマートレストラン」の1つで、ロボットが作る料理を食べられるほか、客が自分で食材を選ぶ、調理に小さな鍋を使用する、分量を量って調理する、足りなければ追加するなどの方法で、食品ロスを減らしている。 2019年5月、同区はスマート中華シェフロボットプロジェクトを導入し、今ではオフィスビルが集まる4つのエリアでスマート中華シェフロボットシステムを推進し、正確な計量、科学的な配合、無駄のない食べ方を取り入れて、「舌で味わう食べ物の無駄」を減らしている。 同レストランでは、3平方メートルにも満たない空間に冷蔵庫のような「鉄の箱」が6つ置かれ、これが調理をするロボットだ。両手のロボットアームはシステムにコントロールされて絶え間なく料理を作っている。普通の厨房で人が料理を作るのと異なり、このレストランではすべてのメニューの材料がセントラルキッチンでグラム単位まで正確に計量・配合されている。従業員は計量・配合済みの材料をロボットに投入し、食材の入っていた箱にあるQRコードをスキャンし、「システムスタート」をクリックすれば、ロボットが自動的に調理を始める。 青島美餐即享ロボット有限公司の葛武社長は、「セントラルキッチンでの計量と配合により、畑から食卓まで全産業チェーンがコントロール可能で追跡可能になっただけでなく、輸送、加工、販売の各プロセスの正確なデジタル制御を通じて、食品ロスを3割以上カットできる」と述べた。 無駄を減らすには、ビッグデータのサポートが欠かせない。同レストランの責任者である梁巧巧さんは、「レストランで一番困るのは食品ロスだが、多くの店では売り切れにならないようにするため、食材を多めに注文することが多く、これが食品の鮮度低下やロスを招いている」と話した。梁さんは16日午後9時、システムを通じて需要を予測し、次の日の食材を注文した。スマート食べ切りセット204人分で、このうちスタンダードセットが105人分、プレミアムセットが28人分、飽きが来ないセットが71人分となっていた。(編集KS) 「人民網日本語版」2020年8月28日 |
スマート中華シェフロボットシステム 食品ロス3割減
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