熊本県内の復旧状況
銭湯に並ぶ人の列、ネオンの消えた繁華街……。長引く水道やガスの停止は、人口約70万人の大都市・熊本市の人たちの暮らしを大きく変えている。街に元気を取り戻すため、一日も早く飲食店を再開しようと模索する店主らもいる。
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熊本地震 災害時の生活情報
「ありがとう。いいお湯だったわ」「本当にありがたいよ」。地震後に市民らに無料開放している熊本市東区の銭湯「たかの湯」では22日午後も、洗面用具やタオルを抱えた約50人が列を作っていた。一人でも多く入ってもらうため、入浴時間は1人15分までだ。
東区に住む主婦(35)は3~10歳の子ども3人を連れて来た。自宅の水道が復旧する21日までは、避難所の小学校から団地の5階まで、家族総出で2リットル入りのペットボトルを運んでいた。水道が復旧しても、ガスは止まったままだ。「あとはガス。2日に1回はお風呂に入りたい」