東京都調布市で昨夏、小型飛行機が民家に墜落し、住民を含む3人が死亡した事故で、国の運輸安全委員会は26日、エンジンの分解調査を依頼した米国メーカーなどから「不具合は見つからなかった」との報告があったと明らかにした。
安全委は米国家運輸安全委員会(NTSB)を通じて、エンジンを製造した米ライカミング社に調査を依頼。今年1月、小型機を製造したパイパー社と、プロペラを製造した米ハーツェル社も参加して調べた結果、エンジン本体と点火装置などの補機類、プロペラの残骸からは不具合につながる形跡は見つからなかったという。
安全委は今後、事故直前の映像解析結果などを元に、フライトシミュレーターで事故当時の飛行状況を再現し、墜落に至った原因を調査する。