コース中にある古いトンネル。ぶら下がって眠るコウモリが間近にみられる。懐中電灯がないと歩けない=西宮市
本来は立ち入り禁止のはずが、事実上の「ハイキングコース」として人気の旧国鉄福知山線の廃線跡(兵庫県西宮市、宝塚市)が、正式に一般開放されることになった。安全対策工事のため5月16日から閉鎖し、10月の再開を目指す。トンネルや鉄橋は、今のまま残すという。
廃線跡は、武庫川沿いの4・7キロ。1986年、近くのトンネル開通に伴って廃線となった。レールは撤去されたが、枕木やトンネル、鉄橋は残っている。
ただ、コースはJR西日本の私有地で、北側の1・5キロは宝塚市がJRから無償で借り受け遊歩道として管理しているが、西宮側の3・2キロは立ち入り禁止。「ハイキングコースではありません。落石・倒木等の可能性もあり通行等には大変危険です」と伝える看板もある。