定例記者会見で、海外出張費について考えを述べる東京都の舛添要一知事=28日午後3時20分、都庁、松沢憲司撮影
ロンドンでは1泊約20万円、ワシントンでは約15万円。東京都の舛添要一知事の海外出張時の宿泊費が注目を集めている。大阪や愛知、福岡、神奈川など6府県では条例の規定内におさめているところもある。知事の宿泊費は、いくらまでなら許されるのだろうか。
都庁で28日にあった定例記者会見。海外出張費について問われた舛添氏は「いろいろな批判を謙虚に受けとめて、検証作業を進めている」と語った。
知事の宿泊費は、各都道府県が条例で規定額を定めており、宿泊先の都市によって異なる。「特別の事情」があれば担当部署と協議のうえで増額できるのが一般的だ。
規定額は、国家公務員の規定に準じて自治体がそれぞれ決めている。東京都は首相と並ぶ最高位。愛知県は2番目に高い国務大臣級、大阪府は3番目の副大臣級だ。
舛添氏は就任した2014年2月以降、9回の海外出張で計29泊(主催者負担を除く)した。このうち、28泊分を規定額から増額。24泊分は規定額の2倍超にのぼった(キャンセル料1泊分を含む)。