若手バレエダンサーの登竜門の一つ、「ユース・アメリカ・グランプリ」の最終審査結果が29日、米ニューヨークで発表され、ジュニア(12~14歳)の男子部門では増田慈(いつく)さん(13)=京都市=が最優秀賞に次ぐ1位に選ばれた。また、ジュニア女子部門では柴田英里(えり)さん(14)=東京都=が2位、山田ことみさん(14)=兵庫県宝塚市=が3位に、シニア(15~19歳)の男子部門では清田元海(もとみ)さん(15)=京都市=が3位に入賞した。
主催者によると、今年の予選には30カ国以上で8千人以上が参加し、最終審査にはその中から選ばれた、1282人が出場したという。
増田さんは京都市中京区の中学2年生。母の小谷佳世さん(47)が主宰するケイ・クラシックバレエスタジオで6歳からバレエを始め、昨年も同グランプリのプリコンペティティブの男子部門(9~11歳)で1位になっている。
佳世さんによると、今年はニューヨークへ出発する前に左足のアキレス腱(けん)を痛め、直前まで練習ができない状態だったという。「出なくてもいいと言ったが、本人は『悔いのないようにしたいから』と言い、止められる状況ではなかった。決選の直前は歩くのもつらそうだったが、最後の踊りが一番よかった。精神的にも強く、本当によく頑張ったと思います」と話した。
増田さんは9月からモナコへ留学する予定。(中井大助=ニューヨーク、谷辺晃子)