熊本県などでの一連の地震で、応急危険度判定で立ち入りが「危険」と判断された熊本県内の被害建物が29日現在、1万2千件を超えた。国土交通省が30日、発表した。これまでで最も多かった東日本大震災の1万1699件を超え、判定が始まった1991年以降で最多となった。
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国交省によると、29日現在、判定が終わった建物4万3106件のうち、「危険」が1万2013件、「要注意」が1万3671件、使用可能な「調査済み」が1万7422件。阿蘇市と南阿蘇村ではまだ判定が続いているため、今後さらに増えると見られる。
津波や火災による損壊は応急危険度判定の調査対象にはならない。津波による流失が多かった東日本大震災や、焼失が多かった阪神・淡路大震災と熊本地震では判定数を単純に比較できない。
一連の地震では、30日正午までに震度1以上を1075回観測した。