祭り屋台全4台が曳(ひ)き揃(そろ)えられ、大勢の観衆が見守る中、からくりが披露された=30日、岐阜県高山市の高山陣屋前、戸村登撮影
岐阜県高山市で30日、「春の高山祭(山王祭)」と「秋の高山祭(八幡祭)」のからくりがそろって披露される珍しい催しがあった。市制施行80周年の記念行事。からくり奉納をする祭り屋台全4台(春の「三番叟(さんばそう)」「石橋台(しゃっきょうたい)」「龍神台(りゅうじんたい)」と秋の「布袋台(ほていたい)」)が高山陣屋前に並び、大勢の観衆が見守る中、からくりを相次ぎ披露した。市などによると、春と秋のからくりが4台そろって披露されるのは、明治維新以降初めて。
春秋のからくり競演は29日にもある予定だったが雨のため中止された。30日は大勢の観光客でにぎわい、約8万人の人出だった。(戸村登)