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日本の「目印」巨大アンテナ始動 国土地理院

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本格運用が始まるVLBIのパラボラアンテナ=茨城県石岡市


精密な世界地図を描くときに日本の「目印」となる新型の巨大パラボラアンテナが、5月1日に本格運用を始める。国土地理院が茨城県石岡市に設置した。宇宙からの電波を、海外を含む複数のアンテナでとらえることで日本の位置や地殻変動に伴う移動などを正確に割り出すことができる。


新たなアンテナを使ったVLBI(超長基線電波干渉法)は、数十億光年のかなたにある天体から届く微弱な電波を利用する測量法。宇宙からの電波を受信した時刻を原子時計で計測し、世界各地にあるアンテナが受信した時刻と比較する。受信時刻のずれから互いの距離を精密に算出することができる。


これまで使ってきた同県つくば市にある地理院のアンテナに比べ、直径は32メートルから13メートルと小型になったが、上下左右に動くスピードは4倍に。情報処理能力も格段に向上し、位置決定の精度はセンチ単位からミリ単位になった。



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