最後の「築地市場まつり」には大勢の観光客らが詰めかけた=3日午前11時56分、東京都中央区の築地市場、竹谷俊之撮影
11月に豊洲市場(東京都江東区)に移転する築地市場(東京都中央区)で3日、最後となる「築地市場まつり」が開かれた。15万人(主催者発表)が訪れ、全国の産地から届いたカキやホタテなどを味わった。
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市場関係者らは「ありがとう築地」とプリントされたそろいのTシャツを着て、来場者をもてなした。市場内の業者らでつくる築地市場協会の伊藤裕康会長(81)は「たくさん集まってもらえて感無量。寂しさはあるが、築地への感謝と、これでひとつの区切りだという思いがわいた」。
朝のテレビ番組で最後と知り、足を運んだという千葉県成田市の旅客機客室乗務員、奥村裕之さん(50)は「全国の名産物が集まっていて楽しい。豊洲市場でもまつりが続いてほしい」と話した。(小林恵士)