世界保健機関(WHO)は以前、新型コロナウイルスに関する間違った情報が医療従事者の活動を困難なものにするとともに、恐怖を広め混乱を引き起こすと警告した。WHOは最近の噂について、公式サイトでデマを否定する内容をアップした。新華社が伝えた。
◆噂その一 すでに専門的な新型コロナウイルス感染の予防、治療薬がある
真相:現時点では専門的な新型コロナウイルス感染の予防・治療薬は存在しない。患者は適切な看護を受け、関連情報を和らげ、対応するべきだ。重症者は最良の治療を受けるべきだ。一部の具体的な治療方法については現在研究中で、臨床試験を通じ検証する。WHOは協力パートナーと共に関連の研究開発を加速している。
◆噂その二 抗生物質で新型コロナウイルス感染を予防、治療できる
真相:抗生物質は細菌のみに有効で、ウイルスには無効だ。新型コロナウイルスは一種のウイルスであり、抗生物質を予防、治療の手段にすべきではない。だが患者が新型コロナウイルスにより入院した場合、同時に細菌に感染した可能性があることから、抗生物質の治療を受けることもある。
◆噂その三 ニンニクで新型コロナウイルス感染を予防できる
真相:ニンニクは一種の健康食品で、抗菌性を持つと考えられる。しかし現在の感染状況を見る限り、ニンニクを食べることで新型コロナウイルスの感染を回避できるという証拠はない。
◆噂その四 肺炎ワクチンで新型コロナウイルス感染を予防できる
真相:新型コロナウイルスは新型の異なるウイルスであり、専門的なワクチンが必要だ。WHOのサポートを受け、研究者は現在、新型コロナウイルスワクチンの開発に取り組んでいる。肺炎球菌ワクチンなどでは新型コロナウイルスを予防できないが、これらのワクチンの接種で健康を守ることを強く提案する。
◆噂その五 新型コロナウイルスに感染すると完治せず、死ぬまでウイルスを持つことになる
真相:大多数の患者は完治し、体内からウイルスがなくなる。感染した場合は、症状に応じた治療を行うべきだ。せき、発熱、呼吸困難があれば、早急に病院に行くべきだ。症状に合った治療を受ければ、大多数の患者は回復する。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年4月17日