ベルギーでの連続テロの現場となった地下鉄マルベーク駅で献花した安倍晋三首相ら=ブリュッセル、小野甲太郎撮影
欧州を訪問中の安倍晋三首相は3日午前(日本時間3日夕)、ベルギーの首都ブリュッセルに到着し、同国のミシェル首相と会談した。3月に同国で発生した連続テロを踏まえ、テロ対策に関するベルギーとの二国間協議を年内に始めることなどを確認した。
会談では、テロ対策で連携していくことで一致。安倍首相は会談後の共同記者発表で「ベルギーとテロ対策に関する二国間協議を立ち上げる。第1回を年内に開催する予定で、在留邦人や日系企業の安全を確保する観点からも協力していきたい」と表明した。
これに先立ち、安倍首相は連続テロの現場となったブリュッセルの地下鉄マルベーク駅を訪れて献花した。献花後、記者団に「日本はベルギーとヨーロッパとともにある。世界の国々と手を携え、テロの根絶に向けてテロと戦っていく」と強調。26、27日に日本で開かれる主要7カ国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)でもテロ対策を話し合う考えを示し、「G7の結束を示したい」と語った。