4月24日のスウォンジー戦でシュートを放つ岡崎(左)=ロイター
サッカーのイングランド1部は2日、レスターが1884年のクラブ創設以来初めてサッカーの母国イングランドのリーグで頂点に立った。2位トットナムが2日、敵地でチェルシーと2―2で引き分け、2試合を残してリーグ初優勝が決まった。
「欧州CLで自分の価値を証明」 優勝から一夜明け岡崎
レスターの日本代表FW岡崎慎司はドイツ1部マインツから移籍して1季目ながら、終盤に16試合連続で先発するなど34試合に出場して5得点。チームの主力として活躍した。イングランド1部で優勝した日本選手は、マンチェスター・ユナイテッドで2012~13年シーズンに優勝した香川真司以来となる。
08~09年に3部だったレスターは13~14年に2部で優勝して1部に昇格。昨季は14位でぎりぎり残留を果たした。過去の最高成績は1928~29年の2位。
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「『誰だ、こいつ』というところから始まった」と岡崎は振り返る。
昨夏、ドイツ1部のマインツで2季連続2桁得点した実績をひっさげ、レスターに渡った。移籍金は10億円余とされるが、テレビ放映権料などで潤っているイングランドのクラブではそれほど高い金額ではない。昨季は20チーム中14位で1部に残留したレスターの中でも、岡崎の加入は注目された補強ではなかった。
はい上がっていかなければならない状況を、岡崎は願ってもないと思っていた。「日本人がどこまでできるか、ここに挑戦に来ている」。どうしたらうまくなり、試合に出られるようになるか。考えながらもがいていた。