米国の優れた演劇に贈られるトニー賞の候補が3日、ニューヨークで発表され、ミュージカル部門では「ハミルトン」が13部門で史上最多となる計16の候補となった。受賞作は6月12日に発表される。
米国の初代財務長官のアレキサンダー・ハミルトンの生涯を描いた「ハミルトン」は、ヒップホップを使った演出やマイノリティーを中心とした役者の起用が話題を呼び、近年のブロードウェーで類をみないヒットとなっている。ミュージカル部門でリバイバル作品賞を除くすべてのカテゴリーで候補となったうえ、主演男優賞で2人、助演男優賞で3人が候補となった。
トニー賞では過去に「プロデューサーズ」(2001年)と「ビリー・エリオット」(09年)がそれぞれ15候補となっている。(ニューヨーク=中井大助)