ファウルを受けながらシュートを決める宮城MAXの藤本(左)
車椅子バスケットボールの第44回日本選手権第2日は4日、東京体育館で準決勝2試合があり、8連覇を狙う宮城MAX(マックス、東北)が69―63でNO EXCUSE(ノーエクスキューズ、東京)を破って決勝進出を決めた。宮城MAXの藤本が42得点、NO EXCUSEの香西が38得点した。もう1試合は、千葉ホークス(関東)が57―45で埼玉ライオンズ(同)に勝利した。5日に決勝と3位決定戦がある。
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■日本代表エース2人が対決
日本代表の2人のエースが直接対決し、藤本の宮城MAXが勝利した。前半は33―33の接戦だった。第3クオーター(Q)終了のブザーと同時にNO EXCUSEの香西が3点シュートを決めれば、第4Qに藤本はファウルを受けながら得点する力強さを見せた。香西は「敵になると厄介」。藤本は「苦しめられた」と互いにたたえ合った。
■千葉ホークス、守備陣形が奏功
千葉ホークスは26―22で迎えた後半立ち上がり、相手に外側からのシュートをあえて打たせた。その分、車椅子でゴール下を取り囲むように壁を作り、内側に相手を入れなかった。土子は「インサイド(内側)で得点させず、外から打たせてリバウンドを拾った」。相手シュートが10本連続で失敗する間に33―22までリードを広げ、逃げ切った。