ロシアのペスコフ大統領報道官は4日、6日に南部ソチで行われるプーチン大統領と安倍晋三首相との首脳会談で日本側が重視している北方領土問題について、「すぐに大きな進展が可能とは思えない」と述べ、両首脳の決断で突破口が開かれることに悲観的な見方を示した。タス通信が伝えた。
北方領土問題「妥協点見つかる」 プーチン氏が期待表明
ペスコフ氏は、領土問題が首脳会談の議題になるとの見通しを示した上で「この問題は極めて微妙な問題であり、専門家レベルでの綿密で継続的で、なにより順序だった作業が必要だ」と指摘した。両外務省の高官による平和条約交渉が重要だとの主張だ。その上でペスコフ氏は、6日の首脳会談が両国関係に実務的で建設的な雰囲気を作り出すことへの期待を表明した。(モスクワ=駒木明義)