プリンスさんが相談しようとした専門医の代理人弁護士が4日、米ミネソタ州・ミネアポリスの事務所に現れてメディアの質問に答えた。プリンスさんが亡くなる前、鎮痛剤の依存症を絶つためにカリフォルニア州の専門医と会う段取りをしたと報じられている=AP
ミュージシャンのプリンスさんの死去をめぐり、薬物中毒の専門医の代理人弁護士が4日、プリンスさんが亡くなる直前、この専門医に治療について相談しようとしたと明らかにした。AP通信などが伝えた。プリンスさんの遺体の解剖結果はまだ明らかになっていないが、米メディアでは作用の強い鎮痛剤を多用していたと伝えられている。
AP通信は捜査関係者の話として、「中毒死の可能性を調べている」と報じた。弁護士によると、プリンスさんは亡くなる前日の4月20日に自身の代理人を通じて、中毒の治療を専門にする米カリフォルニア州の医師に「会いたい」と接触した。医師はすぐに動けなかったため、息子をミネソタ州のプリンスさんの自宅に派遣したが、到着した21日朝、プリンスさんは意識不明の状態で見つかり、そのまま死去した。
プリンスさんの死去については、地元保安官が調べており、連邦検察官と麻薬取締局(DEA)も4日、捜査に関与していることを明らかにした。(中井大助)