名古屋城で初披露され、写真撮影に応じる「徳川家康と服部半蔵忍者隊」=5日、名古屋市中区、戸村登撮影
愛知県の観光PR隊「徳川家康と服部半蔵忍者隊」が5日、新メンバーとなって初となる演武を名古屋城(名古屋市中区)で披露した。大勢の観光客でにぎわうゴールデンウィークの晴天下、天守閣をバックに動き回る忍者装束の7人に大きな歓声が上がった。
ひときわ注目を集めていたのは、7人の中で唯一の外国人ニンジャとなった米国人のクリス・オニールさん(29)。県が3月に新メンバーを公募した際、海外メディアが報じたことで約40カ国・地域から200人の応募が殺到。日本でのオーディションの末、ただ一人合格したのがオニールさんだった。
この日、金色の髪を忍者はちまきで縛り、全身黒ずくめの忍者装束に身を包んだオニールさんは、殺陣やバック転などを見せる本場・日本の忍者たちとともに元気よく演武を見せていた。
忍者が大好きという同県愛西市の小学4年生、真野雄太さん(9)は「この日を楽しみにしていた。忍者たちの動きがとても格好良かった」と喜んだ。
忍者隊は今後、名古屋城で週末や休日に演武を披露するほか、平日は写真撮影などに応じて観光客をもてなす。6月初旬からは、中部空港(同県常滑市)でも週末や休日に活動する。