6日、平壌で開かれた朝鮮労働党大会で開会の辞を述べる金正恩(キムジョンウン)第1書記。朝鮮中央通信が7日報じた=朝鮮通信
北朝鮮の首都・平壌で開かれている朝鮮労働党の第7回党大会は7日、2日目に入った。6日には党規約の改正を議題とすることを決定。最高指導者としては若く、経験も浅い金正恩(キムジョンウン)第1書記の権威を強めるため、党規約に偶像化を図る内容が盛り込まれる見通しだ。
正恩氏、核開発を自賛 北朝鮮、36年ぶり党大会開会
朝鮮中央テレビは日本時間6日午後10時半すぎに党大会の開幕を報じた。正恩氏はスーツ姿で出席し、開会の辞で「水爆実験」や「地球観測衛星の発射」、党大会に向けた増産運動「70日戦闘」の成功を自賛した。朝鮮中央通信は6日付で、正恩氏が6日に行った党中央委員会の事業総括報告を2日目も続けると報じた。北朝鮮メディアは日本時間7日午後8時半現在、2日目の内容を伝えていない。
韓国統一省関係者は「今回の党大会で最も重要なのが偶像化だ」と話す。北朝鮮では住民の暮らしは向上せず、不満がくすぶる。正恩氏へのさらなる忠誠と服従を求め、体制を安定させるのがねらいとみられる。