米大統領選の候補者指名争いで撤退表明した共和党のルビオ上院議員(44)は9日、党の指名獲得が確実となったトランプ氏(69)から副大統領候補への指名を打診されても拒否する考えを示した。党内では、7月の党全国大会欠席や本選でトランプ氏に投票しないと宣言する動きが広がっており、ルビオ氏の拒否もその一環だ。
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ルビオ氏は同日、自身のフェイスブックで「私が以前指摘していたトランプ氏の唱える政策への懸念は変わらない」とし、「私は副大統領を希望することも、なりたいと考えたこともない」と可能性を否定した。
ルビオ氏は3月のフロリダ州予備選でトランプ氏に敗北し、撤退を表明。ただルビオ氏は党内若手のホープで、共和、民主両党候補が常に伯仲する重要州のフロリダ州選出議員であることから、トランプ氏の副大統領候補として米メディアで取り沙汰されている。(ワシントン=佐藤武嗣)