1966年の「軍事研究」創刊号(左)と、今年3月号(600号)=東京都新宿区
扱うネタは、世界の最新兵器や軍事情勢、防衛産業の動向から防衛省の人事予測まで。国内唯一の月刊総合軍事雑誌「軍事研究」が今春、創刊50年を迎えた。防衛や軍事は国民の意見が分かれがちなテーマだが、同誌の基本方針は「ノンポリ」。安全保障法制についても賛否ではなく、客観的なデータに基づく論評を続けるという。
3月号で50年の節目の600号を迎えた。約240ページの3月号の記事は「アメリカ海軍VS中国人民解放軍」「中国H6K爆撃機、在日米軍を完全包囲」など。執筆者は自衛隊の元将官やフォトジャーナリスト、軍事評論家らだ。近年は軍拡を進める中国を意識した記事が多い。
発行するジャパン・ミリタリー・レビュー(東京都新宿区)によると、発行部数は約3万部。1966年の創刊当時は、ベトナム戦争や日米安保条約を巡る議論が続き、軍事への関心が高まった時期だった。これを受け、軍事を総合的に論じる雑誌を創刊することになったという。