三菱自動車の燃費不正問題を受け、三菱自動車の広告(右上)は赤い布で覆われた=14日、埼玉スタジアム、諫山卓弥撮影
サッカーJ1で首位を争う浦和レッズが揺れている。親会社の三菱自動車が、横浜F・マリノスの筆頭株主・日産自動車の傘下に入ることが明らかになって初の公式戦があった14日。チームはこれまでと同じでいられるのか。選手は平静を強調する一方、サポーターは、不安と強気が入り交じった。
親会社が提携、浦和と横浜マの今後は J「情報を収集」
特集:三菱自動車の燃費偽装問題
「レッズのユニホームには長く三菱のマークがあった。三菱自が経営から抜けるなら寂しい」。埼玉スタジアム2002で新潟戦を応援したさいたま市の40代女性サポーターは、そう漏らした。Jリーグ草創期から応援する、市内で練り物店を営む高畑昌代さん(49)も「チーム名が変わったりするなら嫌です」。一方、チームの中心、槙野智章選手は「選手への影響は全く無い」と話した。
浦和は、三菱自が約50%の株を持つ筆頭株主。前身の同社サッカー部からチームカラーの赤を引き継ぎ、チーム名の「レッドダイヤモンズ」も「スリーダイヤ」の三菱マークにちなむ。運営会社も4年前まで「三菱自動車フットボールクラブ」を名乗った。ユニホームの胸元に三菱自のロゴがあしらわれた時期も長く、チーム内外に「三菱」は浸透している。