集会の最後にがんばろう三唱で拳を突き上げる参加者たち=那覇市
沖縄の本土復帰から44年を迎えた15日、市民団体が那覇市で集会を開いた。13日に始まった恒例の「5・15平和行進」のゴールイベント。2500人(主催者発表)が集まり、「基地のない沖縄」の実現を訴えた。
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主催者あいさつをした沖縄平和運動センターの山城博治議長は「沖縄は全県が軍事要塞(ようさい)化の危機にある。この国が再び戦争国家へ邁進(まいしん)することを止めていこう」と呼び掛けた。
会場になった新都心公園とその周辺は沖縄戦の激戦地で、1987年に全面返還された元米軍基地。集会に参加した大阪市の大川傳四郎さん(56)は31年前にも行進したといい、「フェンス越しに見た場所がこんなに発展している。沖縄だけでなく、我々の問題として基地返還を訴えていきたい」と話した。