映画「うつくしいひと」のトークショーで、大勢の観客に出迎えられるくまモン=17日午後、東京・有楽町、林敏行撮影
地震被害を受ける前の熊本県で撮影された短編映画「うつくしいひと」のチャリティー上映会が17日、東京・有楽町マリオンであった。熊本出身の行定勲監督や出演者らがトークショーを開き、募金箱を手に来場者に支援を呼びかけた。
特集:映画「うつくしいひと」
「うつくしいひと」は熊本出身の俳優、橋本愛さんや高良健吾さん、石田えりさん、米村亮太朗さん、政治学者の姜尚中さんらが出演するオール熊本ロケの約40分の作品。行定監督が地元自治体などと製作実行委員会を立ち上げ、被災前の熊本城や熊本市街、阿蘇などで撮影された。今年1月に完成。一般公開を前に地震が発生した。
行定監督は「まだ明るい未来が見えない今こそ、映画を見せる時だと思った。熊本に本来ある美しさと情緒を感じてもらえれば」。高良さんは「この経験を、これからの熊本に生かしていかなければと感じた」と話した。
上映後のトークショーでは、熊本県のキャラクターで営業部長の「くまモン」も会場を盛り上げた。