地元熊本市での試合開催が困難となっているサッカーJ2のロアッソ熊本が22日、地震後初となるホーム戦を代替地の日立柏サッカー場(千葉県柏市)で開催した。ロアッソのサポーターだけでなく、J1柏レイソルのファンら市内外から多くの人が駆けつけて応援。レイソルのスタッフやボランティアも運営に協力し、様々な形で復興を願った。
「熊本とともに。~熊本地震復興支援マッチ~」と題して行われた水戸ホーリーホック戦。普段はレイソルカラーの黄色で彩られるスタジアムには8201人が集まり、水戸の応援席を除いてロアッソカラーの赤色に染まった。0―1で敗れたが、試合後は熊本コールが響いた。
試合前、募金をした人に「赤い熊本応援ビブス」が配られた。黄色の服の上にビブスを着たレイソルサポーターの柏市の会社員、吉田克己さん(52)は「昨日はレイソルの試合に来たが、今日も足を運ぶことが熊本の支援になると思った」と話した。
向山美紅さん(19)と當真美音さん(19)はともに大学1年生で松戸市から来た。向山さんは「チケット代を払うとか、何かで協力したかった」、當真さんは「サッカー観戦は初めてだけど、力になりたかった」。熊本県合志市から駆けつけたロアッソサポーターの会社員、隅田達郎さん(24)は「すべてのみなさんに感謝です」と語った。