名古屋鉄道の山本亜土会長=名鉄提供
名古屋商工会議所は、岡谷篤一会頭(72)=岡谷鋼機社長=が退き、次期会頭に山本亜土副会頭(67)=名古屋鉄道会長=をあてる人事を固めた。25日午後に発表する。名鉄出身者の会頭就任は、18日に死去した箕浦宗吉氏以来9年ぶり。11月の臨時議員総会で正式に決める。
名鉄はかつては2代に1回のペースで会頭を引き受けてきた地元財界の名門。経営悪化を踏まえ、箕浦氏が2007年に会頭を退いて以降は控えてきた。16年3月期に最高益を更新し、財界の要職を再び担う。
名鉄の山本氏は、秘書室長や人事部長を経て09年に社長に就き、15年からは代表権のある会長。不採算事業の整理を進め、名駅地区の再開発に向けた経営体力の回復に道筋をつけた。
岡谷鋼機社長の岡谷氏は13年に名商会頭に就任。航空機や医療関係の商談会を開くなど地元経済の活性化に努めてきた。