中村勘九郎さん(右端)は長男七緒八ちゃん(左から2人目)、次男哲之ちゃん(同3人目)と田植えをした=長野県松本市島内
歌舞伎俳優、中村勘九郎さんの息子2人の初舞台を記念した催し「二人桃太郎記念 田んぼアート」の準備が、長野県松本市島内の水田で進んでいる。29日は、勘九郎さんの長男七緒八(なおや)ちゃん(5)と次男哲之(のりゆき)ちゃん(3)らが現地を訪れ、田植えを体験した。
勘九郎さんの長男と次男、来年2月に初舞台 歌舞伎座
田んぼアートは、同市で7月11日に開幕する「信州・まつもと大歌舞伎」の関連事業。長野道下り線梓川サービスエリア東側にある上平瀬地区の水田約70アールに紫色や黄色をした9品種の稲の苗を植え、兄弟の初舞台の演目「門出二人桃太郎」にちなんだ絵柄などを浮かび上がらせる。
勘九郎さん親子はこの日、観衆約500人に見守られる中、地元の子どもたちと一緒に苗を植えた。勘九郎さんは、父勘三郎さんが生前、何度も公演で同市を訪れた縁に触れ、裏方を務めてきた地元住民に感謝の気持ちを伝えた。「心が震えるほど感動しています。これから田にどんな色がつくのか楽しみ」と話した。
田んぼアートの鑑賞期間は6月15日~9月下旬。特設展望台からの鑑賞料は300円(中学生以下無料)。問い合わせは、まつもと歌舞伎実行委員会(0263・34・3293)へ。(佐藤仁彦)