プロ野球は31日から日本生命セ・パ交流戦に入る。6月19日まで計108試合が行われる。今季も3試合総当たりの各球団18試合。各球団の主催試合は3カード(9試合)で、昨年とはホームとビジターが全カードで入れ替わる。
交流戦は今年で12年目だが、セの優勝は巨人の2度(12、14年)だけで、パの強さが際立つ。日本シリーズでもここ3年は、2013年の楽天、14、15年がソフトバンクと、パがセを圧倒する形が続いている。
今季もリーグ対抗方式の色合いが強く、通算勝利数で勝ち越したリーグの全6球団に、協賛社の日本生命から賞金が贈られる。勝率1位は賞金1千万円。同2位が500万円で6位でも100万円。12球団で最高勝率の球団には、別に500万円が贈られる。ドラフト会議のウェーバー順も、勝ち越したリーグが優先権を持つ。交流戦は予告先発で、指名打者制度はパ球団の主催試合のみ採用する。
■過去11年で勝ち越し1度
「セは弱い」。そんなイメージを覆せる球団が出てくるだろうか。
「パ高セ低」の傾向は、はっきり出ている。交流戦は2005年の導入から今年で12年目。過去、セ・リーグがパ・リーグに対して勝ち越したのは09年だけで、通算ではセの774勝865敗53分け。
特に昨季は「総崩れ」に近い惨敗だった。1カード2試合ずつをホームとビジターで行う各チーム24試合制から、1カード3試合ずつの18試合制に変わった。全144試合から108試合に減り、期間も約2週間、短くなった。差がつきにくくなったはずなのに、セは44勝61敗3分け。17も負け越した。