愛知県豊田市で女性の遺体が見つかった事件で、殺人と死体遺棄の疑いで逮捕された派遣会社元社員の万井(よろずい)大輝容疑者(24)=同市樹木町4丁目=が「正面から首を絞めた」などと殺害方法を具体的に供述していることが、捜査関係者への取材でわかった。県警は裏付け捜査を進めている。
殺人の疑い、万井容疑者を再逮捕 愛知・豊田の女性遺棄
県警は3日午後、被害者の元派遣社員小谷川(こたにがわ)彩さん(22)が住んでいた豊田市内のマンションに万井容疑者を同行させ、検証を実施。殺害場所や方法などの供述に矛盾がないかなどを調べた。
捜査関係者によると、万井容疑者は昨年12月3日午前、無断欠勤が続いていた小谷川さんのマンションを訪問。勤務状況などを巡って言い争いになり、「カッとなってその場にあった衣類のような物を使い、正面から小谷川さんの首を絞め、殺害した」などと説明しているという。
また、万井容疑者の供述によると、次の入居者のため小谷川さん宅を清掃する必要に迫られ、2月8日夜から翌9日未明にかけてマンションに行き、遺体を自分の自宅前の畑に放置したという。小谷川さんの持ち物をマンションのゴミ置き場に捨てたほか、布団を市内の林に投棄したとも話しているという。
県警は万井容疑者の供述通りに布団を発見、押収しており、供述の信用性は高いとみている。今後は動機の解明などを進める。