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笑ってほめて認知症介護 砂川さん、大山のぶ代さん語る

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医師の川井元晴さん(右)と対談する砂川啓介さん=5日午後、大阪市西区、伊藤菜々子撮影


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大山のぶ代さん=2010年撮影


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砂川さんが心がけていること


笑うこと、ほめること、触れ合うこと――。俳優の砂川(さがわ)啓介さん(79)は、認知症の妻、大山のぶ代さん(82)を介護する中で「良かったのでは」と思えたことを、日々実践するよう心がけている。5日に大阪市内であった講演会で、いまは老人ホームで暮らす妻を思い、「この年になって、愛を感じさせてくれた」と語った。


介護と私たち


大山さんは2012年、アルツハイマー型認知症と診断された。砂川さんは旧知のマネジャーらの力を借りて介護を続ける。


ショックというか、この先どうしたらいいかと。それまでカミさんのことを人生の先達くらいに思っていた。その時から、僕は絶対に先に死ねないと思うようになった。彼女が認知症になったと言いたくなかったし、知られたくなかった。でも、彼女のために一生懸命やればやるほど、こっちがおかしくなってくる。


人に言わないでいることがつらかった。親友の毒蝮(どくまむし)三太夫に相談したら、1人で介護なんてできるわけない。しゃべった方がいいと言われた。(15年に)ラジオ番組で公表した。とても楽になった。


介護をすることになり、それを一人で背負ってしまったことは自分の中では反省点。


今年4月、砂川さんの尿管がんが判明。抗がん剤治療が始まり、入退院を繰り返しながら治療を続ける。


カミさんは要介護4。最近は階段の上り下りもしっかりして、よく食べる。でも僕が入院するとカミさんは1人。どうにもならない。だから老人ホームに頼むことにした。お友達もできて元気にやっています。まずは僕のがんを治さないと。





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