東京都議会の一般質問で答弁に立ち、謝罪する舛添要一知事=8日午後1時16分、角野貴之撮影
東京都の舛添要一知事の政治資金の公私混同疑惑などについて、8日の都議会一般質問では、最大会派の自民党が「苦言を呈する最後の機会」と舛添氏の進退に言及した。公明党も「知事への信頼は地に落ちた」などと強く批判した。追及姿勢を強めたようにみえる与党だが、参院選への影響を避ける思惑もある。
特集:舛添氏政治資金問題
「選挙で応援をした一人として、情けないの一言につきる」
2014年の知事選で舛添氏を全面支援した自民。冒頭で質疑した来代勝彦氏は、強い口調で一連の問題に対する舛添氏の対応を切り捨てた。この日質問した7人からは「政治家としての資質に疑念を抱かざるをえない」「東京の未来について質疑する意義がない」などと厳しい発言が相次いだ。
公明の斉藤泰宏氏は「辞職を求める声が広がっている。いかなる理由で知事に居座るのか」と迫った。舛添氏はか細い声で「都知事として厳しい状況にあることは自覚している」と答弁。疑惑について自らの認識を語ることはほとんどなかったが、知事職は続ける意欲を改めて示した。
進退について、共産党は「事実を明らかにしたうえで辞職を求める」と明言。少数会派の議員も辞職決断を求めた。