え・きたむらさとし
(悩みのるつぼ) 相談者 50代女性
50代の女性です。私の悩みは、自分の考え方の傾向についてです。
うまくいっている人を見ると、「彼(彼女)が失敗して不幸になったところを見たい」と考えてしまうのです。
幼いころからそうでした。そして、自分が幸福なときですら、そういう気持ちがわき上がってくるのです。自分で言うのもなんですが、性根が腐っているのだと思います。
この3年ほどは、私には普通では考えられないくらい、不幸な出来事が続々と起こり、余計に人の不幸を見てみたいという気持ちが加速したような気がしています。
たとえば、将棋の藤井聡太七段や、大リーグに行った大谷翔平選手。彼らの華々しい活躍を見たり聞いたりすると、ただただ気分が悪くなります。
彼らだって普通の人以上に努力して、苦しいことだってある。おそらくそうであろうことは、頭では理解できています。しかし、理屈ではなく本能的に、「落ちぶれてしまえばいいのに!」と思う気持ちを抑えることができません。
こんなふうに思っていたら、自分だって不幸になることはあっても、幸福になることはないわけで、得することはないからやめたいのです。
人の幸せを一緒に喜べる人間になるため、何か出来ることはないものでしょうか?
回答者 評論家・岡田斗司夫
「成功してる人を見ると、ケッ、チクショー、不幸になれば良いのに! と思う」
私にとって、こういうあなたは「普通の人」です。
「成功した人を祝福する」のは「良い人」です。でも、人の成功を祝うヒマがあるなら自分の仕事がんばれよ、とツッコミたくなってしまいます。こういう私は「冷たい人」と言われます。
「成功した人を引きずり下ろすために、ネットに悪口を書いたりする」。こうなってくると、そろそろ「迷惑な人」「悪い人」です。
あなたは「良い人」でも「冷た…