関西国際大―奈良学園大 タイブレークの延長十回裏奈良学園大1死満塁、宮本は右越えにサヨナラ本塁打を放つ=林紗記撮影
野球の全日本大学選手権は9日、神宮球場で準々決勝4試合があり、4強が出そろった。初出場の中京学院大は、昨秋の明治神宮大会の覇者亜大に快勝。奈良学園大は関西国際大との関西勢対決を制し、初めて準決勝に駒を進めた。中央学院大は東海大北海道を終盤に突き放して11年ぶり、上武大は東北福祉大に逆転サヨナラ勝ちし、2年連続の4強進出を決めた。準決勝は11日午前11時半から神宮球場である。
■柳川、散発6安打1失点の好投
中京学院大の柳川(4年、大垣日大)が散発6安打、1失点の好投。昨秋の明治神宮大会覇者の亜大を破り、初出場のチームを4強に導いた。
「低めに丁寧に投げることを意識した」。140キロ前後の直球にスライダー、チェンジアップで緩急をつけた。七回に1点を返され、なお2死二、三塁のピンチでは代打を直球で空振り三振に仕留めた。「(救援した)桐蔭横浜戦では変化球で失点したので、直球で押した」。反省を生かし、要所を締めた。