険しい表情の舛添要一東京都知事=15日午前9時24分、東京都庁、小玉重隆撮影
東京都の舛添要一知事が15日、職員を通じて都議会議長に対し、21日付での辞職願を提出した。政治資金の公私混同疑惑などの問題をめぐり、都議会の与野党が不信任決議案の提出で一致。同日午後の第2回定例会本会議で不信任案が可決されることが避けられず、続投は困難と判断したとみられる。
特集:舛添都知事が辞職願
舛添氏は2014年2月の都知事選で初当選し、就任から約2年4カ月。前任の猪瀬直樹氏に続き、2代続けて都知事が「政治とカネ」の問題で辞職することになった。
都議会では与党の公明党と野党が14日、不信任案を一本化。自民党が15日未明に不信任案を議会運営委員会理事会に提出し、与野党一本化の文案を本会議に提案することが決まっていた。舛添氏が辞意を固めたことを受けて、不信任案を取り下げる方針。
公職選挙法の規定では、舛添氏が都議会議長に辞意を伝えると、議長は5日以内に東京都選挙管理委員会に伝達。都選管はその後50日以内に選挙を実施する。早ければ7月31日にも投開票があるとみられる。