都庁に入る舛添要一都知事=14日午後0時51分、東京都新宿区、川村直子撮影
東京都の舛添要一知事をめぐる政治資金などの公私混同疑惑で、都議会最大会派の与党・自民党は14日午前、都連の幹部会を開き、舛添氏への不信任決議案を提出する方針を固めた。辞職を求める意思を表明している与党の公明党も同調する。舛添氏には自ら辞職を決断するよう説得を続けており、説得に応じなければ不信任案を出す構えだ。
都議会、自民のぞく7会派が不信任案提出 自民も提出へ
舛添都知事、辞職を拒否 議長の説得に「応じられない」
特集:舛添都知事の政治資金問題
この日の都連の幹部会で対応を協議した。自民は2014年の知事選で舛添氏を支援。一連の問題による世論の批判は与党にも向きはじめており、参院選に影響しかねないという見方が強まった。党幹部によると、会合では「かばいきれない」との意見で一致したという。だが、不信任案が可決された場合に舛添氏が都議会解散を選択するリスクへの警戒も強く、「舛添さんが自分から辞めれば、不信任を出さなくてすむ」とし、舛添氏に自ら辞めるよう説得しているという。
野党の共産党や民進党系2会派などは14日の議会運営委員会に、不信任案を提出する方針を固めている。舛添氏は13日、今夏のリオデジャネイロ五輪・パラリンピックに選挙が重なることを理由に不信任案の提出を先送りするよう求めた。自民は舛添氏の対応次第で、野党に対して、舛添氏の要望を検討するよう求める意向もある。不信任案は14日午後の議運理事会で合意されれば、15日の本会議で審議される見通しだ。