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首相や政府批判、自民内からも 「甘えあれば崩れ去る」

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麻生派のパーティーであいさつし、手を振りながら引きあげる安倍晋三首相=2018年4月12日午後6時42分、東京都千代田区、諫山卓弥撮影


森友学園への国有地売却問題や加計学園の獣医学部新設問題をめぐる安倍晋三首相や政府の対応に対して、12日、自民党の各派閥の例会で批判や苦言が噴出した。安倍政権に対する野党の追及が一向にやむ気配が見えないなか、党の視線が厳しくなっている。


政権失態、とがる二階氏の発言 「責任あるべき人に…」


麻生派パーティー「ど真ん中で政権支える」 首相の姿も


「ポスト安倍」をうかがう石破茂・元幹事長は自らの派閥で、加計問題について「真実を解明し、行政への信頼を回復することは、野党ではなく与党の責任だ。『批判するな』と言われる方もいるが、自浄作用を失うことの方がよっぽど怖い」と強調。「愛媛県は文書を公開し、知事も決然たる姿勢だ。これに関わる人は『真実はこうなんだ』と申し述べて頂きたいと切に思う」とも語り、文書へのコメントを避ける首相の対応を批判した。


谷垣グループの逢沢一郎・代表世話人も「政治への信頼も揺らぎ始めているという認識が必要だ。政権を取り戻して5年数カ月、いま最も厳しい局面に、政府与党は立たされている」と危機感をあらわにした。


首相に近い派閥からも批判や不安の声が相次いだ。


首相の3選支持を繰り返し表明する二階俊博幹事長率いる二階派。伊吹文明・元衆院議長は、森友学園と首相の妻昭恵氏との関係に触れ、「(問題の)発端になった人物との付き合いについて、配偶者は立場をわきまえてもらわなくては。安倍さんには道義的責任がある」と断言した。


麻生派では、山東昭子元参院副議長が「安倍1強」と言われた政権を城にたとえ、「霞が関や永田町の緩みやおごりに、『このくらいは許されるのでは』という甘えがあるなら、堅城も崩れ去る」と指摘した。


首相と近い石原伸晃・前経済再生相も「為政者、権力を持つ側は絶えず謙虚で、道義的な責任についても国民に謙虚に示していく姿勢が大切でないか」と首相の責任に言及した。



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