14日告示の東京都知事選をめぐり、自民党都連の石原伸晃会長は5日午後、都内で小池百合子衆院議員と会談した。石原氏は、改めて推薦依頼を受けたとし、都連として参院選(10日投開票)後に結論を出すとの考えを明らかにした。小池氏は立候補の方針を変えない意向を示した。
特集:2016東京都知事選
会談は約20分間、非公開で開かれた。終了後、石原氏は報道陣に、小池氏から5日付の推薦依頼状が提出されたと説明。「扱いについては組織のルールにのっとって検討する」。自民党が有力視する元総務相で岩手県知事を務めた増田寛也氏については、推薦依頼が出てから検討するとの考えを示した。
小池氏は「石原会長から参院選後に決めるという話があったが、それでは時間的に遅すぎると申し上げた」と話した。その上で、「(立候補について)総合的に判断したい。とりやめる確率は低い」と述べた。
小池氏は先月29日、都連の了承を得ずに会見を開いて立候補を表明。「(国会議員を指す)バッジじゃない人」を候補者として模索していた都連側は突然の行動に反発を強めたが、小池氏はその後も「覚悟はできている。名誉ある撤退は不名誉な撤退になる」などと、党の支援がなくても立候補する意思を示していた。
一方、自民党が有力視する増田氏は4日、東京都特別区の区長有志から立候補の要請を受けて「重く受けとめる」などと答えた。自民都連は、都議会自民から増田氏の擁立要請を受け次第、幹部会を開いて対応を決める。