28日夜に衆院本会議で行われた新年度予算案の採決で、自民党の木村弥生氏(比例近畿)が隣の席の自民党議員の賛成票を投じるハプニングがあった。木村氏は投票に向かう際、賛成を示す白い札を持たずに離席。慌てて戻ったところ、誤って隣の席の大隈和英氏の白い札を取って投票したという。
本会議場の各議員の席には賛成を示す白い札と、反対を示す青い札が複数枚備えられており、札には議員の名前が書かれている。投票の結果、大隈氏が賛成票を2票投じた形になったため、与野党は本会議中に対応を協議。大隈氏の名前の2票のうち1票を無効とし、木村氏は投票しなかったとみなすことで合意し、本会議の最後に大島理森議長が合意内容を報告した。(笹川翔平)