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イタリアの銀行、不良債権に不安視 英EU離脱決定で

英国の欧州連合(EU)からの離脱決定を受け、不良債権を大量に抱えるイタリアの銀行が資本不足に陥るのではないかとの懸念が強まっている。欧米メディアは、伊政府が、資本注入を含む銀行の救済策を検討していると報じている。


イタリア大手銀行のモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行は4日、欧州中央銀行(ECB)から不良債権比率を下げるように求める書簡を受け取ったと発表した。不良債権の総額を昨年の469億ユーロ(約5兆3千億円)から2018年までに約30%削減するように求められたという。


イタリアの銀行は不良債権を多く抱えており、昨年6月時点の融資に占める不良債権比率は16%。ドイツ(2・3%)、フランス(3・7%)を上回る。英国が先月24日にEU離脱を決めたことで、経済的な関係が深いイタリアの景気も悪化して不良債権が膨らむおそれが浮上。銀行最大手ウニクレディトの株価が離脱決定前と比べて一時35%下がるなど、銀行株は軒並み大幅安となった。


不良債権関連の損失が膨らめば…


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